2012年入社
大学在学時に免許を取得し、車に興味を持ち車関係の仕事に就きたいと思いました。 「出来れば設計がしたいけど、理系出身でない私は設計会社に採用されたとしても事務配属かなー」と思いながら、就職サイトから会社を探していたところ、『文理不問』の設計会社アイティーオーを見つけました。 ここなら文系出身の私でも自動車の設計ができることと、転勤が多い仕事に就きたかったので入社を決めました。
入社してから設計の基礎知識やCATIA(自動車部品の3Dや図面を作成するためのパソコンのソフト)の教育を受けました。 そこでは三面視や断面作成や空間把握などに苦労しました。同期はすんなり出来ているように見えましたが、私はその倍の時間を費やしてやっと完成するというような状況でした。どうしても設計がしたいという気持ちがなければ諦めていたと思います。
最初の出向先は栃木県にある部品メーカーでした。 そこでは担当部品を任せてもらいボディメーカーから意匠が出てから断面作成、3D作成、出図のサイクルで3年半ほど内装部品の設計をしました。 そこで設計者としての基礎を築けたかなと思います。
現在はボディメーカーに出向して4年目になります。部品メーカーと違って車両全体を見ながら設計することが出来るのでさらに面白みが増しました。 意匠が出る前から意匠面の設計検討が始まり、製品が出来て量産開始しても設変をしたりと部品メーカーにいた時には分からなかったのですが、出向当初は「自動車ってこうやって開発しているんだー」と感動したことを覚えています。 板金ボディーに内装部品を組み付けてダミーマネキンを乗せての衝突試験に立ち会った時も、 「エアバッグの作動ってこんなに早いんだ。CMでみたことある実験本当にやってるんだ」と興奮しました。 工場に出張した際はラインでの組付けを見ることができるので、自分が設計した部品が車に搭載され出荷されていく嬉しさを感じることが、この仕事をしていて一番の醍醐味かと思います。(R3.6)